2025/6/20
2025年4月5日に、米国で10%の相互関税が施行され、これまで関税率が0%であった日本茶や海苔にも10%の関税が課せられることになりました。
ちなみに、関税は商品代金にだけかけられるものではなく、商品代金+運賃+保険料の合計金額にかけられますので、これまでにくらべて輸入コストは大幅に増え、お取引に大きな影響がでそうです。今後の政府間の協議に期待したいところです。
ところで国際貿易には、デミニミス・ルールという制度があります。これは輸入品に含まれるごく少量の非原産地材料を無視できる規定で、輸入される商品に含まれる原材料が、HSコードの変更基準を満たさない場合でも、ごく少量であれば無視してよいと認められるいわば救済ルールですが、米国では、輸入申告額が800ドルまでの少額貨物に対してこのデミニミス・ルールを適用し、関税が免除されています。
トランプ関税の発令以降、中国原産と香港減産の貨物に関しては、このルールも撤廃されてしまいましたが、少なくとも日本原産の少額貨物に関しては、このルールは生きています。
この制度は多くの越境ECの輸入申告で適用されていますが、特に恩恵を受けているのが、Amazonセラーの多くが利用するFBA納品でしょう。
在庫をいったんAmazonの倉庫に移し、フルフィルメント業務をAmazonに外注するというAmazon独自のサービスですが、B2B2Cという形をとるにもかかわらず少量ずつ在庫を移動するため、関税が免除されています。
Amazon.comで食品を販売する場合、賞味期限や冷凍・冷蔵不可などの規制はありますが、日本食ブームの流れもあり、常温で保管できる加工食品や調味料、お茶、お菓子などでここ数年大きな成果が出ています。購入者も、一般の消費者ばかりでなく、日本食を提供するレストランやスーパーのバイヤーが、Amazon.comを介して日本の食品を探し、気になったものをサンプルとして購入しています。
今までB2Bでしか販売したことがないという事業者様も、一度Amazon.comを利用した米国での販路開拓を検討されてみてはいかがでしょうか。
消費者のトレンドを把握するだけでなく、思いがけない販路を開拓できる可能性があります。
CBECでは、そういったお客様向けのセミナーを6月27日(金)に開催します。
講師には、株式会社コンパスポイント代表取締役、岡田昇様をお招きし、B2Cで食品を販売するFDAのルールとAmazon.com出店のルールをまとめて解説いたします。セミナーの前後では、30分の個別の相談会も実施いたします。
詳細は弊社HP内Information、もしくは下記をご覧ください。
お申し込みはこちらから→https://sgfm.jp/f/20250526amazonfdaseminar
■概要
1.テーマ:
Amazon.comを活用した米国での食品販売について
13:00〜14:00『食品をB2C向けで販売する場合のFDAルールについて』
14:00〜15:00『食品をAmazon.comに出品する場合に気を付けること』
2.会場:
TKP池袋カンファレンスセンター
東京都豊島区南池袋2-22-1 第3高村ビル
https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/cc-ikebukuro/access/
セミナーは対面で行いますが(定員20名)、Zoomでのライブ配信も同時に行います。
3.講師:
CBEC合同会社 代表 中川 泰
株式会社コンパスポイント 代表取締役 岡田 昇
https://compass-point-world.co.jp/
4.個別相談会の実施:
セミナー当日、個別の相談会を実施します。
*各時間で「FDA相談(担当:中川)」「Amazon相談(担当:岡田)」に分かれて開催します。
お申し込みはこちらから→https://sgfm.jp/f/20250526amazonfdaseminar
【個別相談の時間割】
5.参加費:
無料
多くの皆様のご参加をお待ちしています。
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「はじめてのFDA」では初心者にも分かりやすいコラムを、「FDA News」では米国Registrar Corp.にて取り上げられたFDA関連のニュースをピックアップ・和訳しています。
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